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ハイメール通信No.861 イスラエルの中高生が抱える心的ストレスを覚えて

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ハイメール通信No.861 2024.4.23
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イスラエルの中高生が抱える心的ストレスを覚えて
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イスラエル教育省の調査によれば、10月7日のテロ以降、イスラエルの中高生の半数以上が、日常的な精神的苦痛を感じていることが分かりました。この調査は、教育省が、テロとそれに続く戦争が生徒に与えている心理的影響を把握するために、中高生(14-18歳、600人)を対象に行ったもので、戦争の勃発以来、初めての調査です。その結果、日常的に精神的苦痛に悩む生徒が53%に上りました。新型コロナ以前は25%、コロナのピーク時でも46%であり、戦争が与えている影響の深刻さが伺えます。

ある高校1年生の女子生徒の話です。「新型コロナの流行があって、それが終わったと思ったらテロがあちこちであって、それも落ち着いて『さあ、もう大丈夫』と思ったら戦争が始まってしまいました。これは、前よりももっとつらいです。サイレン、戦闘、テロリストが侵入して大勢が殺され、拉致されました。今起きていることが頭から離れません。友達の中には、家族が予備役で戦場に行っている子もいて、すごく心配しています。10/7の恐ろしい映像や証言は、大人でさえショックで眠れないのだから、私たち子どもへの影響はもっと大きいです。それにもう一つ。世界中の不公平さもつらいです。私たちは小さな国です。最初は世界中が理解してくれたのに、今ではアメリカさえも少し離れ始めて、すべてがぐらついている感じです」

一方で、生徒の8割近くが親や学校とのきずなを強く感じており、戦争前に比べて1割増加しました。「仲間とのボランティア活動が心の支えになっている」など、自分の居場所があることや仲間とのつながりが大きな助けになっていることが分かります。また、国に貢献したいという願いが強まっており、7割以上が兵役に積極的な姿勢を見せています。

若者たちは繊細で、大人たちが気付かないところで痛みを抑え込む傾向があります。大人が質問すると、ほとんどの場合、彼らの答えは「すべてが大丈夫」ですが、実のところは、そうではありません。教育省は生徒と教職員のメンタルヘルスを重視し、今後、学校での心理ケアやカウンセリングを強化する予定です。また、心傷ついた生徒たちの回復を早め、危険な行動に陥ることがないように、対人関係や、感情コントロールを学ぶプログラムも導入しています。

彼らのトラウマが永続的なものとならないよう、これらの取り組みが用いられるように。生徒だけでなく、彼らと接する教職員、保護者も含めてすべての人々の上に主の助けと導きがあるようにお祈りください。

「私に御顔を向け 私をあわれんでください。私はひとり 苦しんでいます。私の心の苦しみが大きくなりました。どうか この苦悩から私を引き出してください」(詩篇25:16、17)

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