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プロジェクトレポート

主に雨を求めましょう!

文:レベッカ・J・ブリマー(BFP国際会長)

「求めなさい。そうすれば与えられます」と主は言われました。私たちからの助けを必要としている人々の求めに答えられるよう、主が備えの雨を降り注いでくださることを私たちは切に祈り求めています。

Photo by Michio Nagata/bridgesforpeace.com

主に雨を求めよ」。これはゼカリヤ書10章1節のみことばです。雨は生命にとって必要不可欠なもの。雨が降らなければ、すべてのものが死に絶えます。作物も育たず、私たちが食べる物もありません。今日私が主に求めているものは、その必要不可欠な雨、すなわち主の備えです。イエスが弟子たちに祈ることを教えた時、そこには次の一文が含まれていました。「私たちの日ごとの糧を、今日もお与えください」(マタ6:11)。私は、困窮するイスラエルの人々に食料を供給し続けることができるよう、主の備えを求め続けています。

BFP(ブリッジス・フォー・ピース)が毎月食料をお届けしている人々は、2万2140人。食料品の価格が上がれば、各家庭の食卓に上る食事が減るか、あるいは食料をお届けする人を減らすか、そのどちらかです。しかし、いずれも私たちが望む選択肢ではありません。天の父の御心でもありません。寡婦や孤児、ホロコースト生存者、幼い子どもたちや新移民など、多くの方々が私たちからの食料を切実に求めています。しかし、今の私たちにはこれ以上の人々をお招きすることができません。ですから、私は主に雨を求めているのです。

主の祝福への感謝

アメリカで育った私にとって11月はとても楽しみな月でした。大好きな感謝祭があるからです。全国民が手を休め、感謝を口にするこの日、家族と共に集まってごちそうを頂き、それぞれに感謝を述べ、恵まれない人々に思いを向けます。教会では、困っている人々のために食料を集めます。感謝祭にまつわるすべてが私は好きです。

私は自分の人生を振り返りながら、与えられた祝福を数えています。上を見上げれば屋根があり、食卓にはおいしい食べ物が豊かに並んでいます。車や電子機器、洗濯機といったぜいたく品も与えられています。自分が受け取った祝福を他の人と分かち合えることもまた恵みです。今週、我が家の夕食の席に、世界中から訪れた14人の若者が集いました。神から与えられた報いを他の人々と分かち合えるということは、何という祝福でしょうか。私もまた、主の雨を頂いた一人です。

祝福された者

西洋社会の大部分の人は、世界の標準から見れば裕福な部類に入るでしょう。毎日食べる物があるということは、ある人たちから見ればうらやましい限りです。車を持っているなら、それは裕福と言えるでしょう。なぜ神は私たちを祝福してくださったのでしょうか。私たちが満足するためでしょうか。より豊かになるためでしょうか。私はそうは思いません。他の人々と分かち合うために、神は私たちを豊かに祝福してくださっているのだと考えます。

貧しさの中にある人々

エリシェバさんは4人の子のシングルマザーで、過敏性腸症候群に苦しんでいます。 子どものうち2人は糖尿病です。彼らが病気と診断された後、夫は家族を捨てて出ていってしまいました。突如、たった一人で自分と4人の子を養う方法を探さなくてはならなくなったエリシャバさん。病気である自分と2人の子の治療費も必要です。

Photo by BFP本部

夫が去った直後、ソーシャルワーカーが関わり始め、政府に支援を申請してくれました。しかし、その支援金は安い家賃も賄えないほどの額で、もっと安い住居を見つけて引っ越さざるを得なくなりました。家賃に加え、電気代や医療費を支払うためには、さらなる支援が必要です。彼女の人生は一変し、自分と子どもたちが食べていくために一体どうすればいいのかと途方に暮れています。こうしたご家族を含め、何万人という人々に命を与える食べ物を提供できることは、私たちに与えられた特権です。

皆様の支援によって、苦学生たちにも支援が届いています。彼らの中には単身イスラエルへ帰還し、頼るすべのない青年たちがいます。ある時、BFPのロゴ入りのノートパッドを持って、カフェに入りました。すると、何度も何度も私たちを盗み見ている若いウェートレスの視線に気付きました。何か言いたそうでしたが、声をかける勇気が出ないようです。何度目かに目が合った時、私たちはニッコリと彼女にほほ笑みかけました。すると彼女はさっと席に来て、「ブリッジス・フォー・ピースの方ですか」と尋ねてきました。「はい、そうです」と答えると、ぱぁっと顔を赤らめて「私は学生ですが、あなたの支援を受けている者です。ここにはアルバイトで来ています。皆さんにどれほど助けられたか、感謝を伝えたかったのです」と、感動をもって喜びを伝えてくれました。支払いをしようとすると、既に彼女が精算をしていることが分かりました。お金がない中、精一杯の敬意を表してくれたのです。

助けが必要です

私たちは、神が自分に与えてくださったすべてのことを感謝しています。では、与えられたその豊かさを他の人々と分かち合っているでしょうか。エリシェバさんのような大勢の方々が、イスラエルで私たちの助けを待っています。今日、皆様に与えられている祝福を、ぜひ他の人々と共有してみませんか。月に2千円のご支援があれば、1家族に食料パッケージをお渡しすることができます。皆様のご家庭の予算に、BFPの食料支援を含めることをぜひ検討していただけたら幸いです。イスラエルの人々を祝福するための支出です。そうしたご支援を頂くことで、私たちはBFPの食卓にさらに多くの人々を招待することができます。私たちは共に、イスラエルの人々に神の愛とあわれみを示すことができるのです。

神の祝福は巡り巡ってきます。私たちは受け取った神の祝福を困っている人たちを助けるために用い、その行動を受けて神はさらなる祝福を私たちに注ぐと約束してくださっているのです。神に感謝してもし切れません!

幸いなことよ 弱っている者に心を配る人は。わざわいの日に 主はその人を助け出される。主は彼を…地上で幸せな者とされる」(詩41:1-2)。ああ主よ、雨を降らせてください!

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