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プロジェクトレポート

キッズ・プログラムの今 ~笑顔が笑顔を生み出す、喜びの連鎖~

TEXT:B.F.P.Japan編集部

支援を受けている小学校を現地スタッフが訪問しました。目覚しい変化を体験した子どもたちの様子を、喜びをもって報告させていただきます。

イスラエル現地の小学校と提携して貧しい子どもたちを支援する「キッズ・プログラム」。2006年からイスラエルで開始され、日本では2007年12月に本格スタートしました。

エルサレムとテルアビブの真ん中に位置する町ベイト・シェメシュは、聖書にも登場する歴史ある町です。ここは高度な教育を受けた住民が、さまざまな分野で活躍する発展的な町ですが、中には教育や訓練を受けることができなかった人々も大勢います。そうした人たちは現代社会に適応できず、あらゆる困難に直面しています。困難に押しつぶされ、貧困に陥ることで一番影響を受けるのが小さな子どもたちです。

このベイト・シェメシュに暮らす子どもたちも貧困の中にあります。彼らはお下がりの服や靴を身につけ、擦り切れたカバンをさげて登校しています。給食費を払うことができず、お腹を空かせたまま授業に出る子どもも珍しくはありません。BFPはキッズ・プログラムを通して、最も必要を抱えているそのような子どもたちすべてに、毎日温かい給食を提供することを約束しました。それに加えて、学用品や通学用カバン、教科書代も提供することになりました。さらに、学校側へは設備を整えるための資金と、学業向上のためのパソコンや教材などの支援を行うようになりました。

驚くべき変化

2008年1月末に小学校を訪れたBFPスタッフは、支援開始以前と比べ、大きな変化が子どもたちにも学校にも、もたらされている様子を目の当たりにしました。

キッズ・プログラムが始まってから、「次は誰に教科書を見せてもらおうか」、「ノートになる紙、ペンやクレヨンを誰に分けてもらおうか」などと心配しなくてもすむようになりました。また、提供した数々の教材を通して、子どもたちは以前よりずっと落ち着いて授業を受けることができるようになりました。読書の補習クラスでは、すべての子どもたちに教科書が行き渡るようになり、ある教師は「おかげで皆、清潔な服(支援によって支給)を着て、教科書も一人一冊持てるようになり、笑顔で元気に登校してきますよ!」と興奮気味に話してくれました。

イスラエルの公立学校では学費が免除されるとはいえ、すべてが無料になるわけではありません。学校で使う資料のコピー代やパソコンのCD、プリンタのインクなどの諸費用は両親が負担しなければなりません。学校側も予算がなく、親から出してもらわざるを得ないのです。しかしキッズ・プログラムによって、保護者はそれらの支払いに悩まされなくなりました。学校もコピー代や消耗品のために予算を使わずにすみ、その代わりに図書館の蔵書を増やしたり、DVDプレイヤーを買って視聴覚教材の充実を図ることができるようになりました。そればかりか、何の潤いもなかった学校の周りに植樹したり、ぼろぼろになっていた教室の壁を塗り替えるなど、より学びやすい環境を整えることができました。美しく整えられた環境は子どもたちのやる気を引き出しています。

家族に及ぶ祝福

連鎖的に家族にも祝福が流れています。親は子どもが学校でバランスの取れた温かい食事が食べられることを心底ありがたいと感じています。子どもたちも、もうクラスメートが食べている給食をうらやましそうに眺めなくてもよくなりました。病気で休んでいても給食の時間には頑張って登校し、それからもう一度家に帰って休む子どももいます。この食事が唯一の栄養ある食事だからです。学校に掛かる費用を支援してもらうことで、子どもたちの健康が改善されただけでなく、未就学の弟や妹の育児にあてる費用も出てきました。学校からの報告によれば、子どもたちの集中力が高くなり、多動性症候群の子どもも減り、態度も改善されたとのことです。

教室に広がる喜びの輪

里親の皆さんからのお手紙を受け取った子どもたちの反応を、学校の先生が報告してくれました。

「子どもたちは、外国からの珍しい切手が貼られた手紙を受け取り、外国の新しいお友達の写真を見てとても興奮していました。クラスの皆に世界地図を見せ、手紙を送ってくれた友達の国を指して嬉しそうに自慢げな表情を浮かべていました。子どもたちからは、『そのお友達はどんな人?どうして私たちに手紙を送ってくれるの?』『どうして私たちのことを心配してくれるの?』という心動かされる質問がたくさん寄せられました」

キッズ・プログラムの子どもたちから
送られた感謝の絵

皆様のご支援は、支援を受けている子どもたちだけでなく、クラス中の子どもたちにとって大きなインパクトとなっています。130人の子どもたち、彼らの家族やクラスメート、そして教師までもが変えられ、笑顔が笑顔を生み出し、喜びの連鎖が拡大しています。私たちのビジョンも広がり、より多くの学校や子どもたちに届けていきたいと願っています。また何よりも、この支援を通して主が彼らを心配し、愛し守っておられることを体験してもらいたいと思います。

皆様の祈りほど大きな支援はありません。子どもたちの将来を左右する大切な時期に、より良い教育、環境が与えられるように、貧困に苦しむ子どもたちやそのご家族に主の助けがあるように、教育に携わる教師たちにも主の祝福があるように祈りご支援ください。

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