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プロジェクトレポート

イスラエルの民を故国に連れ戻すときです 時間との戦い-「救出作戦プロジェクト」

TEXT:レベッカ・J・ブリマー BFP国際会長(CEO)

ヨーロッパで増加する反ユダヤ主義

最近、『ボストン・グローブ』紙に、「今日、反ユダヤ主義は、ホロコーストの時代直前同様、ヨーロッパ中を吹き荒れている」との記事が掲載されました。また、2008年4月30日、イスラエルの通信社ヨネットニューズは、「主な反ユダヤ主義の攻撃は2007年に3倍に」という大見出しの記事を掲載し、次のように報じました。

「テル・アビブ大学によって明らかにされた『現代の反ユダヤ主義と人種差別主義の研究』によると、2007年に世界各地で記録されている反ユダヤ主義の攻撃件数は6.6%上昇しているだけでなく、激しい攻撃も3倍に上昇している。・・・2007年に起こった攻撃の57%は大きなもので、これは2006年の3倍である。・・・2007年になってドイツ、カナダ、イギリスの反ユダヤ主義の攻撃は増加している」。

さらに具体的に、この出来事について次のように報じています。

◇イギリス:左翼雑誌『ニュー・ステイツマン』の表紙には、大きなダビデの星がイギリスの国旗を突き刺している図が描かれていました。有名な詩人でオックスフォード大学の教授トム・ポーリン氏は、エジプトのインタビューに答えて、ヨルダン川西岸(ユダヤ、サマリヤ)とガザに入植したアメリカ系ユダヤ人は「撃ち殺されるべきだ」と発言しています。実際、ロンドンでは、バスに乗って詩篇を読んでいたイェシバ(ユダヤ教神学校)に通うユダヤ人青年が27回刺されました。

『スペクテイター』誌のコラムニストは、「反ユダヤ主義は、ロンドンの正餐の席で尊敬され、受け入れられる思想となった」と書き、「感謝なことに今われわれは、少なくとも自分が考えていることを口にすることができる時代となった」という貴族院議員の言葉を引用しました。

◇ドイツ:ヘルフォルトのシナゴーグに「600万人では足りない」という落書きが見つかりました。

◇オランダ:鍵十字、ヒットラーの写真、「勝利を勝ち取り、ユダヤ人を海に沈めよ」というコールを特徴とする反イスラエル行動が起こっています。

◇フランス:パリ警察によると、2001年のイースター以降、1日に10~12件の反ユダヤ的事件が起こっています。有名なフランスの社会学者は新著の中で、「21世紀が始まるに当たって、ユダヤ人は再び暴力の的となりました。・・・フランス人は再びユダヤ人を憎むようになっています」と書いています。

帰還は時間との戦い

BFPの「救出作戦プロジェクト」を通してイスラエルに帰還した人々は3万人以上に及びます。同プロジェクトでは、出国に必要な書類とパスポート取得費用、それに伴う交通費を支給するだけでなく、渡航までの食事代と家賃も支給しています。これらの活動は、ウクライナに本部を置くエズラ基金との緊密な協力関係の下で行われています。ウクライナのスタッフは、「反ユダヤ主義の加速と共に、多くの国々が間もなく国境を閉ざす可能性があります。これは移住が止まってしまうことを意味します。ユダヤ人をイスラエルに帰還させることは時間との戦いです」と述べています。

書類申請のサポート

移住を希望する人々のほとんどは、援助なしにイスラエルに帰還することはできません。そのうちの一人、エスターさんから次のようなお礼状が届きました。

「なくてはならない支援を与えてくださり本当に感謝します。私は年金以外に収入がない、全く孤独な囚人同様の身です。皆さんはそんな私にパスポートを取得させてくださり、オデッサの領事館を二度訪問させてくださいました。また必要な書類の費用を払ってくださいました。本当にありがとうございました。妹の病気の治療に全財産を使い果たしてしまったので、貯金は全くありませんでした。イスラエルに移住するには、借金をしなければなりませんでしたが、それを返す当ては私にはありません。皆さんのしてくださったすべてのことに感謝しています。ユダヤ人を祖先の地に帰すという皆さんのお仕事は立派です」。

皆様は、「私に何ができるでしょうか?ユダヤ人を帰還させるには巨額の費用がかかるのではありませんか?」と言うかもしれません。しかし他機関との連携があるため、私たちBFPの仕事は法的必要を満たし、渡航までに必要なものを供給することです。その部分に必要な4万円を捧げていただきたいのです。それによって一人のユダヤ人が「祖先の元に帰還する」ことができます。今がその時です!神はご自分の民が故国に帰還するのを見たいと願っておられます。神の御心を成就するために、皆様もどうか神の同労者となっていただけないでしょうか。

「まことに、主はヤコブをあわれみ、再びイスラエルを選び、彼らを自分たちの土地にいこわせる。在留異国人も彼らに連なり、ヤコブの家に加わる。国々の民は彼らを迎え、彼らの所に導き入れる。」(イザヤ14:1-2a)

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