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プロジェクトレポート

子どもたちの未来を開く -イスラエルの将来に影響を与えるため-

TEXT:BFP国際本部

イスラエルの学校は6月末で夏休みに入ります。通常、子どもたちは7月にサマーキャンプに出掛け、8月は家族と共に休暇を過ごします。キャンプ費用は高く付きますが、両親が働きに出ている間、家でほったらかしにしないで済むので、親は多少無理をしてでも子どもたちをキャンプに参加させます。しかし、経済的に余裕がない家庭の子どもたちは、狭くて息苦しいアパートで過ごすか、通りをぶらぶらしながら過ごすしかありません。その結果、危険な目に遭ったり、後に青少年犯罪を犯す誘惑にさらされたりする可能性が高くなります。

そんな中、BFPのキッズプログラムで支援を受けている子どもたちは、大変祝福されています。なぜなら、あこがれのキャンプへ行くというささやかな夢が、皆様のお陰でかなえられるからです。

サマーキャンプに参加したエチオピア系の少年

サマーキャンプへの支援

BFPが支援したこの夏のキャンプは、『15日間で世界一周』というテーマで行われました。参加した6歳から11歳までの子どもたちは映画を見たり、さまざまな方法で外国とその文化について学び、美術、工作、音楽、ダンス、水泳などをし、キャンプの終わりには発表会を催しました。走ったり、泳いだり、カメラの前でポーズをとったりして、最高の笑顔を見せてくれました。子どもたちは皆、BFPのロゴが入ったTシャツを着て楽しそうにはしゃいでいました。こうして、クリスチャンがこのキャンプを援助していることが、町全体に知れ渡ったのです。

30人の専門家たちが子どもたちのために働いており、その中には、教師、運営関係者、カウンセラー、警備員、医療関係者などが含まれています。子どもたちのほとんどはうれしそうに走り回ったり、勉強したり、ダンスをしたり遊んだりしていましたが、数人悲しそうな様子の子どもたちがいました。スタッフが彼らに歩み寄り話を聞いてみると、最近父親を失くしたばかりだということが分かりました。ある朝、突然父親が寝床で亡くなっていたというのです。また、教師が4人の小さな子どもに、本の読み方を教えていました。彼らは皆2年生になろうというのに、まだ文字を読むことができません。そんな彼らに文字を覚える機会が与えられ、一文字一文字発音している様子を見て、目に涙が浮かんできました。彼らが将来、本と親しむことができるようにと祈りました。本は人生をどれほど潤し、豊かにしてくれるか分からないからです。

このキャンプに参加した子どもたちは全員、援助を必要としている家庭からやってきました。そのうちの35%がエチオピア系のユダヤ人です。イスラエルで下級階層にいる彼らは、エチオピアの生活とは掛け離れた文明社会に順応しようともがいています。エチオピアでは土間一部屋しかない小さな家に住み、水道や電気もなく、農業をしながらぎりぎりの生活をしていました。しかし、イスラエルに移民してからは、現代のテクノロジーやコンピューター技術の発達した社会に適応しなければなりません。移民して間もないエチオピア系両親は、ヘブライ語が十分にできないために、子どもたちを教育することができません。生活の基本となる標識の意味を教えることさえできないのです。また、子どもたちの中には、イスラエルの建国後間もなく中東から移住してきた移民の孫やひ孫たちもいます。彼らは生きていくのに精一杯で、3世や4世の世代になっても、いまだに貧困の中にらしています。私たちはこのような子どもたちが良い教育を受けられるように支援することで、貧困の悪循環が断ち切られるという希望をもっています。

また、子どもたちの中には、イスラエルの建国後間もなく中東から移住してきた移民の孫やひ孫たちもいます。彼らは生きていくのに精一杯で、3世や4世の世代になっても、いまだに貧困の中に暮らしています。私たちはこのような子どもたちが良い教育を受けられるように支援することで、貧困の悪循環が断ち切られるという希望をもっています。

支援を北部に拡大

BFPのフードバンクがある北部の町カーミエルでも、このキッズプログラムがスタートすることになりました。何とこの町の住人の半分が、世界各国から集まった移民です。BFPスタッフは新学期から子どもたちの支援を開始するために、町長のオフィスと学校の関連機関で準備を進めています。私たちはイスラエル全土の町や市に、このプログラムを広げたいと願っています。BFPでは各国の支部を中心に、世界中でこのためにいっそう力を入れて祈り始めました。一人の子どもに十分な支援をするためには、毎月6500円を捧げてくださる里親が4、5人必要です。現在は、220人の子どもたちを支えてくださっている里親がいますが、今後、より多くの方が支援者になってくださることを確信し、信仰によって一歩を踏み出しました。

サマーキャンプでヘブライ語を学ぶ

人口の25%が貧しい生活をしている中で、何千人もの子どもたちが自らの可能性を全く発揮できずにいます。私たちは神がイスラエルにユダヤ人を導いておられるのを、この目で見ています。クリスチャンとしてその人々をお助けできることは、特権であると感じています。また、私たちは、祈りと支援を通して子どもたちに希望を与え、その人生に変化をもたらすことができるのです。日本が貧しかったあの時代、もし誰かが支援してくれたら学校へ行け、違う人生があったかもしれない&&と思われる方もおられるのではないでしょうか。人は、誰かの愛と出会いによって大きく変えられます。そのことがやがて、国全体にまで影響を及ぼすようになります。こうしたことを考えるとき、私たちには素晴らしいチャンスが与えられていると感じます。カーミエルの学校の校長先生によると、このプログラムが始まって以来、学校全体の学力が驚くほど上がったそうです。

皆様が一年間の援助を行ってくださる場合、子どもの写真とプロフィールが送られてきます。毎月の援助が難しくても、子どもたちの生活に何らかの変化をもたらしたいと願われるなら、一度限りの贈り物も大歓迎です。子どもたちのためのコンピューターや遊び道具、図書館の本などの費用に充てることができます。イスラエルの子どもたちとその家族、そして彼らの住む地域に、神の愛を示すためにぜひキッズプログラムにご参加ください。

「彼が民の悩む者たちを弁護し、貧しい者の子らを救い、しいたげる者どもを、打ち砕きますように。」(詩72・4)

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